コルクラボを知らない人にも、その空気を感じてもらいたい。コルクラボメンバーをもっと知ってもらいたい。そのために誕生した、コルクラボメンバーにインタビューする「私のラボの歩き方」シリーズが数年ぶりに帰ってきました!

再開第一弾は、コルクラボ歴7年の松本康佑さん(ニックネーム・まっちゃん)。入会当初は北海道在住の大学生で、その後、大学院生から社会人になった今も活動を続けています。この記事では、長く居続けていく中で変化していったコルクラボへの関わり方や捉え方について、フォーカスしていきます。
なおコルクラボでは「タメ語」で話す文化があります。このインタビュー本文でも「タメ語」トークをぜひお楽しみください。

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松本康佑 | まっちゃん
コルクラボ4期生    2018年入会
札幌在住だった10代の頃に入会し、気づけば7年目。2024年からは東京に移り、オフラインイベントにも参加中。コルクラボではサディ(コルクラボ主宰・佐渡島庸平)のTikTok動画を撮影・編集する活動を続けている。本業は、開発職。サディが好き。




不安よりも期待を信じて、入会を決意

ーーこんにちは、今日はコルクラボに7年間在籍しているまっちゃんへのインタビュー企画です。よろしくね、まっちゃん!

こんにちは!どうぞよろしく!

ーーまっちゃんは、コルクラボで知らない人がいないくらいのベテランメンバーだけど、改めて、自己紹介をお願い。

もちろん。コルクラボ4期生のまっちゃんです!入会当時は北海道在住の大学生で、今は社会人として都内で研究者として働いているよ。コルクラボではサディ(コルクラボを主宰する佐渡島庸平)大好き担当として、TikTokYouTube で動画を作ってます!僕の好きなサディは...

ーーちょっと待って「好きなサディ」なんてあるの?初めて聞く表現に動揺を隠せない(笑)

え、たくさんあるよ!でも一番好きなのは、子どもたちや子育ての話をするサディかな。

IMG_3650 (1).jpg 1.14 MB                サディ大好き担当でもあり、ニコニコ担当でもあるまっちゃん(左)とサディ(右)

ーーうーん、コルクラボ内でのサディ大好き担当は、まさに適任だね(笑)。ところで、そもそもまっちゃんはどうやってコルクラボを知ったの?



きっかけは『ドラゴン桜 』!



ーーどういうこと!?

僕は当時中学生で、ドラゴン桜のWikipedia情報 を見てたら「元ネタは編集者の人」だとわかった。それがコルクラボを主宰しているサディのことだったんだ。

スクリーンショット 2025-03-12 12.42.41.png 172.96 KB                                                  wikipediaより(2025年2月現在)

その後、僕が将来について考えていた頃に影響を受けた本の中でもサディの名前を見つけて。もう、運命の出会いって感じだった!

ーーすごい偶然だね!

そこからサディのYouTube動画やコルクラボのイベントを知って、どんどん惹かれていった。サディの言葉が心にグッと来て、もっと知りたい、もっと関わりたいって思うようになって。気づいたらコルクラボに入ってた(笑)。

ーー憧れのサディがいるコルクラボ。でも、入会前はどんな気持ちだった?

正直、めっちゃ不安だった。オンラインコミュニティでも当時はコロナ禍前で東京でのリアルイベントが中心だし、メンバーもほとんど年上だし。北海道の高校生だったから、ついていけるか不安で。「馴染めなかったらどうしよう」「すぐ辞めちゃうかも」って、ずっと考えてた。

ーー当時のまっちゃんは、ほぼ最年少だったよね。不安な気持ちもわかるなぁ。

でもサディに会えるかも、話せるかもって思うと、不安より期待の方が大きくなったんだ。それに「ここなら自分も変われるかも」っていう希望もあったし。

ーー勇気を出して飛び込んだんだね。実際に入会してみて、どうだった?

しばらくの間は特に活動をしていなくて、みんなの活動を見ていただけだった。長く居続けて、チャンスを伺っていた感じだね。
ただあるとき「サディが好きすぎる」って内容のブログをラボメン(コルクラボメンバーの略)向けに限定公開して、サディのYouTube「佐渡島チャンネル」 の冒頭挨拶だけを切り抜いた挨拶集動画をつくったら、ものすごい反響をもらったんだよ。あとサディが「むしろ本編動画の編集してよ」と言ってくれて。

スクリーンショット 2025-02-24 10.29.28.png 2.89 MB                            まっちゃんの愛の結晶(初期「佐渡島チャンネル」の冒頭挨拶シーン)

 
ーーまっちゃんの行動が面白すぎる(笑)でも、その行動によってサディを含めた他の人たちもまっちゃんが何に興味を持ってどんなことをしたいのかわかって、声をかけやすくなった部分があるんだろうね。

それで、サディのYouTubeチャンネルチームに加わって、動画編集を教わってっていう流れだったかな。TikTokは3年間毎週投稿していて、動画編集の腕も上がったよ。サディの魅力を伝えるのに、色々考えて動画を作ってるからみんな見てほしい!


「一人でも話せる人を見つける」それが最初の目標だった

ーー3年間の毎週投稿はすごい!まさに愛だね。コミュニティには、どうやって馴染んで行ったの?

コルクラボの合宿に行って、2期生のとっちーと、1期生のすなふっていう最高のメンバーたちに出会えたのが、大きな転機だったかな。
とにかく当時は「一人か二人、話せる人を見つけること」を目標にしていた。今思うと、それもすごく高い目標だったんだけどね。ただ、とっちーとすなふの二人が休憩時間や夕食後に「まっちゃん、おいでよ」といろんな人と繋いでくれて、可愛がってくれたおかげで、他のメンバーとも仲良くなれたんだ。合宿後も一緒にご飯に行ったり、くだらない話をしたり。そういう時間を一緒に過ごすうちに、人と繋がるって素敵だなって心の底から思うようになったよ。


ーー合宿って何もせず、ただのんびりする時間がたくさんあって、その時間の積み重ねで、ちょっとずつ仲良くなれるんだろうね。

考えてみたら、学校でも30人のクラスで全員とすぐに仲良くなるのは無理なわけで。でもその中に一人か二人くらい気が合う人がいて、他にも仲良くなれる人がいそうだなっていう期待があるかないかは、「居心地の良い場所」をつくっていく上で、すごく大切なことかもしれないね。
コルクラボは、僕にとって安心できる場所で、コミュニケーションの練習にもなった。

iOS の画像 (1).jpg 522.07 KB                                           とっちー&すなふとパチリ(2018年当時)

大人たちに甘える機会が、決断を後押ししてくれた

ーー7年間、コルクラボと共に歩んできた中で、他に印象に残っている出来事はある?

大学進学、大学院進学、就職。人生の節目で、いつもコルクラボにいる大人たちに相談してたな。特に大学院への進学に関しては、親に迷惑かけたくないから早く就職したいと思ってたんだけど、サディから「2、3年遅れるぐらい、 社会人になったら誰も気にしないし親も気にしないと思うよ。 だからやりたいことをやった方がいいよ」って言われて。
で、そのことをまた他の人に「サディからこう言われたんだけど、どう思う?」って相談して。

ーーうんうん、誰か一人の意見じゃなくて、社会人の先輩たちに意見を求めて決めた方が良いときってあるよねぇ。常に100%正しい意見ってないわけだし。

就職のときもどういう企業を受けるといいかと相談したら、「うちの会社においでよ」と言ってくれる人たちがいてありがたかった。

スクリーンショット 2025-03-12 12.35.27.png 1.39 MB                                                 新入社員として初出社(2024年4月5日)

ーーコルクラボはタメ語文化もあって、あまり年齢差を意識することはないよね。人生の先輩たちが好き勝手に「むしろ相談に乗らせてほしい、ご飯食べに行こうよ」と、おせっかいなほど前のめりに声をかけている部分はあるよね。

うん、コルクラボに入って大人達に甘える機会を得てすごく飛躍した7年間になったと思う。大学院に進学していなかったら、今の仕事の研究職にも就いていなかったと思うし。

ーーなるほど、まっちゃんの人生に、少なからず影響を与えているんだね。

サディも最初は憧れの存在だったけど、今は親戚のおじさんみたいな感じ(笑)。コルクラボっていうコミュニティも最初は緊張してたけど、今はかけがえのない場所になっているよ。

時間をかけて育む関係性と変化こそが、コミュニケーションだと今ならわかる

ーーコルクラボの魅力って、どんなところだと思う?

コルクラボは、「人生の編集室」みたいな場所だと思う。新しい人が入ってくるたびに新しい流れが生まれて、良い循環が生まれる。昔からいるメンバーにとっては安心できる場所で、自分らしくいられる居心地の良さを見つけられる。

ーーうん、「何か特別なことをしなければ」「役に立たなければ」とプレッシャーを感じる必要はなくて、「居るだけ」でい良いんだよね。

そうそう、TikTokの動画をzoomで撮影している様子は、コルクラボメンバー限定で公開している。その中で、気づいたことがあって。

ーーどんなこと?

なんかね、見に来てくれる人がいるだけで、撮影している方は気持ちが全然違うんだよね。新しい人だとより嬉しい。zoomで何かコメントをくれるわけではなくても、新しい風が吹いてる感覚がある。
「居るだけ」でコミュニティの一部になれるし、新しい風も感じられるし、誰かの安心できる場所を作るのにも貢献できるんだって実感している。

ーーまっちゃんにとって、節目節目でいろんな出来事があって今につながっているんだろうけど、それ以外にも、長い時間をかけて熟成していった感情や考え方があるんだろうね。

そうだね、コルクラボに入って、コミュニケーションってスキルを学ぶことよりも、安全・安心な場を見つけて、ゆるやかで長い関係性を築く練習を続けることが重要だと気づけたのは、大きいなぁ。コルクラボはその練習の場になっていたんだよね。たぶんそれが、自分の人生を自分らしく編集していくってことだと思う。

ーーまっちゃんの話を聞いていると、私にとってもコルクラボについて改めて考える機会になったよ。ありがとう!

こちらこそ、ありがとう!久しぶりに話せて楽しかった!新しいメンバーがたくさん入ってくれるといいね!

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文・編集:池田
「5分でわかるXX」「すぐに使えるXX」などのビジネス本やHow To動画が溢れているからか、即効的な結果を得られないと焦りがちな自分がいる。ただ長い時間をかけたからこそ、熟成した感情や変化していく学びがあるんだなぁと改めて感じたインタビューでした。それってたぶん振り返って初めて気づくことが多いんだろうね。まっちゃん、ありがとう!また話そう!



コルクラボは「コミュニティについて学ぶコミュニティ」です。メンバーによって自主運営されており、毎月2回の定例会の企画・運営から新規メンバー募集活動まで行っています。
2025年のテーマは「編集」。
「編集思考」を学び、実践していきます。

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